2016年02月02日

「野島ドラマ」お気に入りセリフPart.13

こんな想像をしたことがあります。


たとえば女性が席についてお酒を提供する店、そこに彼女が‥私の好きな人が働いていたとして、自分が客として行く。且つ、それまで彼女の存在すら知っていなくて、きょうが初対面です。さて、私は何を思うのでしょうか。

あらぶる魂を、まったく先入観を持たない他の男の目とすりかえ、(仮)ホステスとなった彼女を覘いてみますと‥‥おそらく「並」。ハズレ、とまではいかないまでも、トキメキを覚えることもないでしょう。なぜなら彼女が“絶世の美女”ではないから。彼女を好きな私がいうのも変ですが、冷静に、そう認めざるを得ません。


「一目惚れ」なんて言葉があります。けれど、自分の場合それでもなかった。出会った瞬間に恋心を抱く‥そんな美談が本当にあり得るのか、どうも疑わしくなるのですが、実際そういった話をされるヒトが、この世の中にはいるので、なくはないのでしょう。私が経験をしていないだけ‥。

ここまで彼女に惚れてしまった理由、根源を辿ってみますと、ミテクレなどでは決してない、やはり「魂」を愛していた‥‥これに尽きます。出会い、魂が寄り添っていく過程で、次第に恋愛感情を持っていた‥のが自分。ただ彼女は、そこまでには至らなかった。男女間における恋愛の難しいところです。

‥気づいていないのがほとんどで、おそらく多くの夫婦が、このケースに当てはまるのではないでしょうか。外見に「恋」はできても、愛情を抱くのは、総じて相手の心‥「魂」に触れてから、なのです。ようやく私は、それを理解しました。


ミテクレは限りなく似せられても、魂は唯一無二で、彼女だけのもの。同じなんて、絶対にありえない。たとえ、それが彼女の「クローン人間」であったとしても‥。クローンにまつわる、印象深い話が【世紀末の詩】にありましたよね。

自分だけを見てくれる。クローンは自分だけを“無垢”に愛してくれる。離散した家族と、同じ外見をしたクローンを生成。その魅力に取り憑かれていた狂気の研究者を相手に、主人公の亘は、それが「偽物の愛」であることに土壇場で気づきました。決心し、彼が想いを寄せる羽柴里美に、あらためて“告白”したときのセリフがこちらです。


振り向いてくれなくたっていい!僕が思っているのは、あなたがこの宇宙で唯一のあなただからなんだ!この目をつぶしても、あなたは宇宙で唯一の一人だけなんだ! ※第八章「恋し森のクマさん」より


‥深いです。もし、私が亘と同じ状況にいたとして、クローンを提供すると言われたら‥少し迷いますが(笑)、“本物”と同じように愛すことはできないと思います。だって彼女は、彼女ひとりでしかないから。

セリフ通り。発した言葉‥話し方‥タバコの吸い方‥あんまりオシャレじゃないところ‥にじみ出る優しさ。ちょっぴり機嫌が悪そうな日も、ぜんぶ含めて、私と同じ時間(とき)にいた、彼女を愛しています。肉体ではない、彼女の魂を、ただひたすらに...


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posted by はむ at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 過去作品 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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