2015年05月12日

小説 「時穴みみか」

最初目にしたときは、筆者も『この“時穴みみか”って、一体なんのこと?』 素直に疑問に思いました。


そもそも読み方すら分かりませんよね。普通に「ときあなみみか」と読みます(笑)。まずは“みみか”の部分に触れておきましょうか。これは物語の主人公である、女の子の名前です。大森美々加ちゃん、ちょっと内気な小学6年生。

母子家庭でありながらも、ごく一般の家庭と何ら変わりのない、愛情に包まれた生活を送っていた彼女。ただひとつ、母親の恋人の存在にだけは、日々鬱々とした感情を抱いていました。そんな美々加がある日の下校途中、道でみかけた黒猫を追っているうちに、なんと“昭和の時代”にタイムスリップしてしまい...


と、ここまではよくありがちなSF系小説。和の感じの言うと、さながら「世にも奇妙な物語」な世界‥といった塩梅です(笑)。しかし、本作はそれらの類とは、だいぶテイストが異なりました。ただ単純な、タイムトラベルものではなかったのです。キーワードは、もうひとりの自分---



時空を越えてたどり着いた場所には今の自分と姿形が変わらない、もうひとりの自分がちゃんと昭和に“存在”がしており、しかも、それを美々加ではない、小学4年生の「小岩井さら」として、なぜか周囲も認識してしまっている‥‥。したがって美々加という少女が二人いるわけではありません。

彼女が“お世話”になる家族、学校の友達も‥‥みんなから『さらちゃん』と呼ばれることに戸惑い、当初はことごとく反発していた彼女。当然です。しかし、諦観にも似た想いで、次第にそれを受け入れるようになって、レトロ感に溢れたな昭和を、愉しめるようにもなります。それでもコンビニもファミレスもたくさんある平成の世に、なにより“本当の”母親に元へ帰りたい気持ちは片隅に持ちながら...

謎だらけの仕組み。ようやく物語の終盤になって、徐々にですが、彼女がふたつの時代を行き来した理由(わけ)がうっすらと見えてきます。‥これ以上書くと完璧にネタばれとなってしまうので、差し控えますけれども(笑)。‥ただひとつ、言わせてもらえば美々加があの時代に行ってきたのは何か「使命」のようにも思えましたね。そして最後、美々加はその使命を立派に果たしました。


私も過去に時間を巻き戻せたら‥と、何べんも想ったことはありますけれど、“別人”としてタイムスリップしても、せいぜいすることは限られてしまいます。親孝行もできないし、好きだったあの人に告白もできない‥‥。でも、縁もゆかりもない時代にいって、その当時の人々の心に触れるのも、決して悪いものではないのかもしれません。

人々の温かいココロだったり、その古き良き昭和の時代背景もたっぷりと伝わってくる一冊。平成生まれのあなたは昭和を覗きに、昭和生まれのあなたはあのときの日本に、少し“帰って”みませんか?

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ラベル:藤野千夜
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2015年03月30日

ルワンダの祈り...

「外国人は殺せ!」


冒頭からショッキングな内容でした。著者・後藤健二さんが初めてルワンダ共和国に訪れた際に武装した多数の少年兵に囲まれたこと‥続けざまに酔った兵士に銃口を向けられ、お金を奪われてしまったことを回想するところから、本は始まります。

かつて同地で起こった痛ましいジェノサイド(大量虐殺)、そこで生き残った人たちに取材を試み、書きおこしたルポ「ルワンダの祈り」を読みました。




虐殺によって多くの男性が殺されてしまいました。したがって当時を知る女性たちに、自ずと耳を傾けることになります。その過程で著者が出逢ったのは、のちに政治家となった母親を持つ、ある4人の親子。慰霊祭に同行させてもらうなど、長期的なインタビューを行っています。

浮かび上がってくるのは、惨劇を目の当たりにした親子に対してデリケートな部分は触れてはなるまいと、慎重に言葉を選びながら、親身になって接する後藤さんの姿‥。その真摯な姿勢に母親も心をひらき、現地で行われてきた事実を包み隠さずに、ときに涙ながらに語ってくれています。


「使命」という言葉が相応しいでしょうか。現地へ赴いた理由(わけ)が、決して興味本位などではないことが手に取るように伝ってきます。大昔に日本人の間でもあった「悲劇」を、少しでも多くの人に知ってもらおうとする、後藤さんの“想い”がここにあります。

ジャーナリストが書いた本というと、独りよがりでどこか自分に酔ったような作品をイメージしがちですが、本書においては難解な語句もなく、小学生くらいの子供でも読める教科書かくやの、終始優しい文章で綴られています。

‥自らにもまだ小さなお子さんがいらしたと訊きますし、どんなに無念だったことでしょう。こうして後藤さんが命がけで伝えようとしてきた意思や信念といったものが、大勢の人たちの目にとまってくれるのを、ただ今は願ってやみません。


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ラベル:後藤健二
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2015年03月16日

本当の恐怖?

今春放送の「世にも奇妙な物語」の概要が、フジTVより公表されました。


『世にも奇妙な物語 25周年スペシャル・春〜人気マンガ家競演編〜(仮)』


25周年という記念すべき回に、人気マンガとのコラボ‥ですか。

20周年のときも「人気番組の競演編」なんてのがあったけど、正直このコラボに関してはやめて頂きたかった。全国にいる奇妙ファンが望んでいるとでも、思ってるのかなぁ。制作側はどこか履きちがえているのではないでしょうか。人気のあるものを、とりあえず組み合わせておけば、間違いは起こらないだろうという。ファンはただ、純粋に奇妙なストーリーだけを欲しているのに...

「人気番組」の際は“番宣”も兼ねているような節も見えてしまって、心底辟易しました。長年番組を視聴してきたファンの怒りを買っていたのが、つい昨日のことのように思い出されます。‥あの“悪夢”がようやく払拭しかかってきたところで、今度は人気漫画家競演編ですものね。

ワンピースの他に、どんなマンガが名を連ねるのか、現時点では分かりませんけれど、不安感は尽きませんよ。以前にあった「SMAPの特別編」ですとか、あぁいった括りでしたらまったく問題なかったのですが。“悪夢、ふたたび”なんてことだけは、どうかなりませぬように m(__)m


ところで筆者も番組スタート時から欠かさず視てきた古参者。そんな三度の飯より“奇妙好き”の私が、もっとも恐怖を感じた「本」 って、なんだったと思います?

フィクション・ノンフィクション問わず、これまで数多くの書物に目を通してきましたが、迷わずにこう答えます。それは新潮45シリーズ...


殺人者はそこにいる―逃げ切れない狂気、非情の13事件


なにやら物騒なタイトルですね‥。同シリーズは現実に起こった、残酷でいて幾分奇妙な事件を多数取り扱っているのですが、とりわけ上記の本の中に掲載されている「自殺実況テープ」、これがハンパない怖さです。


ある男が自死にいたるまでの数日前からの出来事を、自らテープに吹きこんで「記録」しており、それを元にしてライターが書き起こしたもの。いったい男はなぜこのようなテープを遺したのか、不明な点も多いです。しかし、本当の恐怖は迫りくる死を前にして、際限のない危険すぎる男の“妄想”‥。自分が犯した行為をどこまでも「正当化」しようとしている様であったのかも知れません。

そして迎えた、決行の夜---

ここまでくると、もう読者は恐怖の底です。紙媒体であれほどでの恐怖感を抱いたのは、私自身初めてでした。活字の段階ですでに怖いのだから“現物”を耳にした人はもっとだったでしょう。実際、テープを聴いて鬱状態に陥ってしまった方もいたとかいないとか...


どうしてこんな話を唐突にしたかというと、世にも奇妙な物語バナシのついでではなくて、ちゃんと伏線があります。本当の理由は先日、小池真理子著の「怪談」を読んだから。この中にある【幸福の家】が自殺テープの件と、通ずるものがありました。およそ怪談らしくない“奇妙テイスト”で、個人的にはいちばん好きでしたけどね。ややもすると春の特別編で満足できない虞がある人のために、いわば恐怖の“おすそ分け”です(笑)

文学的に愉しむなら、もちろん小池さんの怪談。もし‥もしも、あなたがリアルな恐怖を体感したいのなら、逃げきれない狂気‥となりますでしょうか。心して読んでください!



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2015年03月10日

恋愛書簡術?

突然ですが‥‥あなたはラブレターを書いたこと、ありますか?


一口に「ラブレター」といっても、様々な種類のものがありますよね。恋人同士が交わすのもそうだし、見ず知らずの相手からいきなり『好きです!』だなんて、手渡されてくるアレも、相手に自分の想いを伝えるラブ・レター。ロマンチック!いいなぁこういうのも...

かくしてフランスの作家、オノレ・ド・バルザックは読者からもたらされた一通の“ファンレター”によって、身も心も焦がしてしまう熱い恋の物語が幕を開けます。





中条省平さんがお描きになった「恋愛書簡術」、読みました。タイトルにもありますように本では「書簡」という言語を用いています。最近この言葉自体あまり聴かれなくなりましたが、要は“手紙”のことですね。

手紙にありったけの愛の文句をしたためる‥。取りあげられているのは世界的に名を馳せた文豪な方たちです。したがって語彙も豊かだし、表現の仕方も独特。多様な恋愛模様も窺い知ることができて、愉快でしたよ。

作家というのは奇人変人が多いとも云います。実際読んでみて、「恋愛書簡」として参考になるのかは‥‥各々の文豪にもよりそうだけれど(笑)。こうした手紙による男女ふたりのやり取りをの覗き見ようというのが、本書のコンセプトです。“覗き見る”とは、いささか聴こえがよくないでしょうか。でも、多くの秘密を抱えこんだ谷崎潤一郎氏の項では、この表し方がもっとも適切であるかとも。


同居する夫婦や恋人には手紙はいらない。書簡には距離が必要なのだ。いつもながらの書簡というコミュニケーション形式の逆説である ※【谷崎潤一郎と麗しの千萬子】より


こう説くのは著者の中条さん。なるほど、距離が必要‥。そういえばドラマ「人間・失格」に登場する大場誠も、転校で離ればなれになった元クラスメイトの女の子と文通をしながら、互いの近況や心情などを伝え合っていました。思い出しただけでも泣けてきそうです(笑)


個人的に印象に残ったのはヴィクトル・ユゴー。多くの女性と浮名を流してきた彼に宛てた、元・女優の最後の手紙。“正式な”妻ではなかった彼女が、いかなるときもユゴーに寄り添い続けた真の理由とは‥‥。もう、あの書簡に記されていたことが全てであったと感じます。

それにしましても、本書に出てくる乙女方はいずれも美しい!各文豪が本業に支障をきたすくらい?熱を上げていたのも、よーく判ります。あ、先ほど『男女ふたりのやり取り』と申しましたが、中にはちょっとワケあり的な?例外なカップルもおりますので、一応心の準備を(笑)


あぁ、なんだか自分も書いてみたくなりました。

親愛なる‥‥‥「?」 おやおや、私には肝心な書くお相手がいなかったようです。
恋人とまでいかなくても、ほとばしる愛の言霊をぶつけたくなるような人を、はやく見つけたいなぁ(笑)

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ラベル:恋愛書簡術
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2015年02月24日

世にも奇妙な「日記」の物語

インターネットが全世界的に普及し、メール機能も充実している昨今、「日記」を日々綴ってる方など、ほとんどいらっしゃらないのでしょうねぇ。

かくいう私も、もう長いこと書いていませんし、今はこのブログが半ば“日記代わり”となっているような節があり‥‥。同様なことをされている方は他にも大勢いるのではないでしょうか。


日記がテーマとなっている、タイトルがそのままズバリの永井するみ「秘密は日記に隠すもの」は、愉快でしたよ。以前、雑誌で紹介されていて、私自身なんとなく気になったものだから即刻取り寄せてみたのですが、これがフツーの日記ではないんですね(笑)。とてもとても一筋縄ではいかない体(てい)といいますか。

まぁそこは「本」として発売されているわけですし、作家さんがお描きになった列記とした「作品」なわけだから、当然といえば当然のことなのかもしれませんけれど...





織りなす4篇の日記のうち、ラストの【夫婦】は『まさかこう来るか!』的な、どんでん返しの結末。そうしたオチの持っていき方といい、ブラックさ加減といい?筆者の好物である「世にも奇妙な物語」さながらといった塩梅。

‥今月22日はくしくも「夫婦の日」だったそうですが、世の中にはあのような恐ろしい思想をもった夫婦がいるのだと思うと身の毛もよだちます。結婚前に目を通すべき作品では、本当はなかったのかも知れません(笑)


筆者と同じ独身の崇之(たかゆき)が主人公の【道化師】。個人的にはもっとも印象に残りました。終盤に驚きの展開が待ちうけているのは他のものと同じなのですが、この作品はかんしては、もう永井さんの“見せ方”の巧さといいますか‥。読者の感情を揺さぶってくるのは、読み終えた後です。

だから、結末を知った上で、あらためて読み返したくなる作品なんですね。頷きながら『あぁなるほど』 と。読まれた方は、おそらく皆さんそうされたことでしょう。まだ読んでいない方は私が一体何を伝えたいのか、イマイチ解かりづらいかもしれませんが、喩えるなら「世にも奇妙な物語」にあった【バーチャルリアリティ】や、浅野温子と三上博史W主演の【共犯者】。‥作風こそ異なれど、これらと若干似通ったテイストになるのでしょうか。 あれ、もっと解かりづらい?(笑)

ただ、【道化師】の映像化は絶対に不可能です。あれは文字作品だから、極論をいえば「秘密は日記に隠すもの」だから成せた業。そのように感じます。読み手を引きこむ“読ませる”日記、けれど決して誰にも知られたくはない“秘密”の日記‥。一見相反する、少しシュールで奇妙な日記の物語。不思議な「体験」でした。


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2015年02月06日

今こそ、新美南吉。

◆『世の中にはこれくらいの不思議はあってもよいと思われます』


最近の「世にも奇妙な物語」は元々ある小説やマンガなどを映像化させた作品が多いですよね。秋特の【未来ドロボウ】や【ファナモ】なんか、その典型だったわけで。オリジナル作品が年々減っていくのは昔からの奇妙ファンとすると、少々淋しい気がしますけれども、本当に良い原作があるのならそれもアリだと思います。


‥この際、童話もどうでしょう?日本にも名作と呼ばれる童話がたくさんあります。たとえば宮沢賢治氏の【注文の多い料理店】はあまりにも有名ですが、よくよく考えてみると“奇妙”に通ずる物語であったりもします。筆者がもっとも推したい作家は若くして死したり、学校の教師をしていた点で宮沢氏とも共通点が多いとされる、新美南吉さん。

ほとんどの方が一度は“新美作品”をご覧になられたことがあるでしょう。なぜなら小学3、4年頃の国語の教科書に、大抵【ごん狐】が掲載されているからです。‥現代のはどうなのか分かりませんけれど、私が訊いた範囲では学校で習ったという人が大勢いるので、やはり、ごん狐は“鉄板もの”のようです。


他にも【手袋を買いに】【でんでんむしのかなしみ】等、好きな作品は本当に多いのですが、なかでも【花の木村の盗人たち】が、私のいちばんのお気入りです。





◆『人から信用されるというのは、何といううれしいことでありましょう』

はじめてこの物語を目にしたとき‥‥泣けました。それまで人から嫌われてばかりいた、盗人たちを束ねる「かしら」に、仔牛を預けてくれた通りすがりの少年。この少年の行為に対し、かしらは人から「信用」されることのを悦びを知って涙が止まらなくなってしまうのでした。以降、かしらは盗人稼業から足を洗い、すっかり改心して清き人になったというストーリー。

突然あらわれ、忽然と姿を消してしまう“謎の少年”。この事象について作中言及しているのが、記事冒頭にある文言です。‥どうです、少し“奇妙チック”でしょう?(笑) ‥まあこれはジョークですけれど、私も人から好かれるよりも、どちらかといえば敵をつくりやすいタイプの人間であるので、ふと好意的な意見に触れたりすると、あのときのかしらのように、オーバーなまでに感動をしてしまうことがあります。


【牛をつないだ椿の木】は、今の時世にもしっくりとくる、素敵な作品です。のちに異国の地で戦死してしまう、主人公の海蔵さんは故郷にいる人たちの為に大きなものを与え遺してくれました。たとえ肉体はなくなったとしても、海蔵さんの想いは人々の心の中でいつまでも在り続ける‥そんなお話。


これらの作品を再び読んでみたくなり、20年以上の歳月を経て、“再会”いたしました。入手したのは、さすがに大人の私は絵本ではなく活字で、岩波文庫の「新美南吉童話集」です。解説に当たった千葉俊二さんの言葉を借りれば『静かに燃える蝋燭の火のように多くの読者の心をあたため続けてきた』 珠玉の童話集...





優しくて、少し不思議な“ワールド”は無垢な子供だけでなく、乾いた大人たちの心にも染みいっていくこと請けあいです。

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ラベル:新美南吉
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2013年05月09日

ジャニーズのすべて -少年愛の館-

ジャニーズについて色々と調べていたところ、先日こんな一冊の本と出合いました。





私はとりたててジャニーズファンというわけではないのですが、憧れとともに、昔から気になっていたことがたくさんありまして‥‥。たとえば入所の仕方やよく訊かれる『姉(身内)が勝手に履歴書を送付して』 なんて入所動機。実際どうなのだろうな〜とか(笑)。その辺りの“謎”についても解いてくれていた書物でした。

元ジャニーズジュニアの平本淳也さんがお書きになっただけに、それこそありのままの“すべて”を語ってくれています。もっとも20年近く前に出版された本なので、書かれている内容が現在でも適用するのかどうかは微妙ですけれど、体制が当時のままなら、おそらく一緒なのではないですかね。


懐かしい名前も登場してきます。平本さんが行動を共にされた「たのきんトリオ」「少年隊」、それから神話的な人気を誇った「光ゲンジ」‥。さらにもっと以前に活躍されていた「フォーリーブス」メンバーの裏話や「男闘呼組」突如の解散秘話など、どれも興味深い事柄ばかりでした。

上記のような一線で活躍していたグループや個々のタレントの他、華々しいデビューとは裏腹に、その後芽がでなかったタレントや“ジュニア”のまま芸能界から消えていってしまったメンバーについても触れられており、本の最後では彼らを「見守り支持し続けてほしい」 そう締められています。

事務所を批判する一方で“元戦友”、そして現在も所属している者へ向けられた“先輩”からのエール。本書からはそういったあたたかさみたいなものも、終始伝わってきます。


筆者が今、これを読んだうえである程度の「覚悟」を持ち、ジュニア(10代)くらいの年代であったら、きっとチャレンジしていたでしょうね。平本さんも云ってくれているけれど、もちろん厳しい世界であるのは承知なうえで。成功しても、仮にそうでなくとも‥やはり、それを補って余りあるだけの魅力的な場所には変わりませんよ、芸能界とりわけジャニーズは(笑)

個人的には「人間・失格」でドラマデビューを果たし、同世代でもあるキンキの二人が、今や押しも押されぬビックスターに育ってくれたことが何よりも嬉しいです。現世で私の夢は叶いそうにありませんが、彼らに夢を乗せていく‥‥そんな生き方も悪くはないかもしれませんね。


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2013年03月03日

「なめこインサマー」 -吉田戦車さんエッセイ集-

ドラマ「人間・失格」のなかで森田千尋先生と大場誠君が吉田戦車さん作のマンガ【伝染(うつ)るんです。】を貸し借りするシーン、ありましたよね。まだかろうじて誠君が幸せを見つけられていたころ...


筆者は放送当時マンガ類はほとんど読んでいなかったので、情報を持ち合わせていなかったのですが、この【伝染るんです。】は“リアル”でも相当人気を博していたんですってね。後年知りました。

そんなことを思い出しつつ、現在でもあまりマンガを読む習慣がないというのは変わっていないのだけれども、『エッセーなら免疫がない私でも‥』 と、先日!吉田さんがお書きになったエッセイ集「なめこインサマー」を読みました。





誰かが書いた一部レビューでは『戦車さん(のマンガ)を知ってからでないと、楽しめないのでは?』なんて記述を目にしましたが、読み進めていくうちに『あぁなるほどなー』って思いました。“ツボ”とでもいうんですか?笑いの。ハマる人はおそらくドツボにハマってしまうんでしょうね。逆にそうでもない人は、その程度の感想しか、おそらく持たないはずです。

なんか文体とかもすごく独特で、あからさまに“狙っている”感じにも見えなく、終始淡々‥いや、「飄々」としている印象。きっと普段お描きになってるマンガもこういったテンポなんでしょうね。たしかに吉田さんのマンガに馴染みがある方なら、スムーズに本に入っていけるのでないかと感じました。


一方、私の感想はといいますと、文章的なことよりかは作者のネタを探す視点、そのネタを調理する切り口!さすが漫画家さんだけあって、目の付けどころがやっぱり他の人とは違うなよなと、それは思いました。まがりなりにも自分もこういったことをやっていますので、参考になる部分も多かったです。ネタ自体は日常に転がっている、本当に何でもないことばかりなんですけどね。

あと、本の中に「犬」がけっこう登場してきていて、この犬が実は人間を指していたなんて、私はだいぶ後になってから気づきました。『あれー?犬なのにおかしいなぁ』とか、何度も疑問に感じていた末に‥(笑)


後半はグルメ誌か何かに寄稿されていたものなのか、「食」にかんしてのエッセイがほとんどを占めていました。吉田さんは若いころからけっこう料理はされてたみたいで、レシピなんかもわりと詳しく書かれていますね。学生のとき過ごした岩手県での思い出話も、好きでした。漫画家となったルーツは、どうもこの時代にあった模様。

一度訊いたら忘れられないような「戦車」の由来も初めて知りましたが、たしかに相当インパクトありますよね。謎に満ちていたけど、作者をもっと知ってみたくもなる、そんなちょっと不思議なエッセイ集でした。


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2013年02月17日

「野島伸司詩集」 with...

野島さんが書いた詩集、タイトルそのままの「野島伸司詩集」を読みました。


大の野島ファンを公言しておきながら、映像作品以外のものに目を通すのは、実は今回が初めてだったのですね。かなりの数のノベライズ本も出ていましたけど、それにも目もくれず‥‥。ドラマで“お腹いっぱい”って処も少しありましたし、あの世界を活字にするのは難しいのでは?とも、正直思っていましたが、読者の(賛辞系の)感想などを眺めていますと実際そうでもなかったようですね。ノベライズ等々書籍の方も、これからはぜひ手にしてみたいと思います。


で、今回の詩集。全部でPart3まであります。どうせなら最初からと、一番古い1998年版のものを探していたのですが、これがなかなか見つかりませんでした。知人を介し、ようやく手に入れることができたのが、つい先日の出来事です。





なにか猫のイラストが表紙に描かれたのもあるようだけど、自分のはこの“バージョン”でした。

ドラマのようなストーリー仕立てと異なり、あくまで詩なので、どういった野島さんの言葉が綴られているのか?ワクワクしながらページをめくってみましたが‥‥驚きました。私が想像していたのとまったく違ってましたので。


ほら、自分とすれば「世紀末の詩」のエンディング、【ハローベイビー】から始まる、ある種“悟り”のような詩であったり、「この世の果て」の【愛しきマリア‥】みたいな、愛や絶望などをうたった詩が登場してくるとばかり思っていました。

それがまるで子供が語っているような文体、擬声語なんかもたくさん用いられいて、ドラマでは見ることができないワールドが、この本の中では繰り広げられていたのです。一遍だけ例えにあげてみると...


僕は恋人なんかより

彼女の赤ちゃんになりたんだ

十月十日眠りたい

彼女のお腹で眠りたい

生まれた時に起こされて

この世の終わりを泣き叫ぶんだ

オギャーッ



「オギャーッ」(笑)

ちなみにこの詩には題名がなかったんだけど、そういう詩が多数あったのも特徴的でした。もちろん上記のような異性への愛や孤独感をうたった詩もあったり、また、のちのドラマを連想させる詩も見受けられます。そういえば【ハローベイビー】といったタイトルがついた詩もありましたっけ。

だから野島伸司さんのファンや脚本を手がけたドラマなどを見て、一度でも「イイナ」と感じたことがある人には、共感できる部分も多いんじゃないのかな。そんな気がします。


その時どきの想いが短い文にこめられた「詩」というのも、悪くはないものですね。さっそく影響を受けてしまった人が、近ごろ抱いていた気持ちを詩にしたためて、最後にしてみたいと思います。



すべてをさらけだしてまで、僕はやってきた

ただ、それが一向に報われる気配が今のところない

今の僕の中に残っているのはなんだろう

使命やプライド‥‥

そんなもんはとうの昔に捨ててしまっている

残っていたのは、どうやら虚勢らしい


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ラベル:野島伸司詩集
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2013年01月18日

もうひとつの‥101回?

先日、飯塚和秀さん著「タレントだった僕が芸能界で教わった社会人として大切なこと」を読みました。本のタイトルの通り、タレントをされていた飯塚さんが、過去の思い出話(ほぼ苦労話)を振り返りながら、その時に得たもの・感じたものが今に活かされているんだ!というお話です。端的にいうと。

著者とおそらくそんなに年も変わらないであろう私は、いまだに芸能界に関心があって、恥ずかしくも大変興味深い内容の書物だったのですが、この本はタレントとして本格的に活動される前までのことを書き記していて、わりと夢に満ち溢れている印象です。

逆にいうとタレント業から足を洗ったきっかけや経緯までは触れられていないので、そこが本の中では不透明な部分ではあります。ただ現在、飯塚さんはIT業界でご活躍されているんですって。人の人生どう転がっていくか、分からないものですね。


結果的にタレントとしては日の目を見ることはなかった飯塚さんですが、このケースとは真逆といってもいい人生を歩まれた、ある「タレント本」が私の脳裏をよぎりました。



ケンちゃんの101回信じてよかった


そう‥‥最初はこの本のタイトルに引かれました。分かる人には(野島さんファンを中心に)分かる! (笑)。私自身は世代が異なるのでドラマのリアル視聴はできなかったのですが、ケンちゃんシリーズ! 1970年代に人気を博したそうですね。そのケンちゃん役だった宮脇康之(現・宮脇健)さんが著した自伝回想本。


宮脇さんの場合は子役時代の「ケンちゃん」という当たり役によって、各方面から引っ張りダコ。当時の“豪遊”エピソードの数々には驚きの連続です。【中学でアル中になった】 【16才で260万もする車をキャッシュで購入した】 【10代でソープ三昧】(苦笑)etc...

これ読んだとき、なんとなく『あぁ、芸能界って恐ろしいところだな』って、感じましたね。ご本人も云われていましたけど、金銭感覚もなくなってしまうみたいで“やりたい放題”、それこそ色々とヤンチャもされていたそうです。 ‥‥売れていたうちは!



miyawaki.yasuyuki.jpg
≪左端≫小堺一機さんかと思いました(笑)


あるスキャンダルがきっかけで芸能界から干され気味になってしまったときの、宮脇さんの転落ぶり。本書は子役の「栄光時代」よりも、ここからの「不遇の時期」の方にページを割いていて、当時の苦闘ぶりが窺えます。短期間のうちにまるで天国から地獄にまで落ちてしまったような宮脇さんは、一度“売れた頃”を知っているだけに、冒頭に記した飯塚さんより何倍もの芸能界で生き残っていく厳しさを、痛感しています。


‥‥とはいえ、そこまで悲壮感たっぷりに語られているわけでもなく、むしろユーモラスに振り返っているので読み物としては面白いです。この手の本が好きな人にとっても、宮脇さんが関係してきた人物の、気になる“実名”もバシバシ登場してきますしね(笑)。あと個人的に関心を寄せていた日航123便墜落事故にまつわるエピソードやジャニーズ事務所に所属していた頃のマル秘話には、かなり驚かされました。

子役で名を馳せた人物が殺人者に変貌してしまった‥なんて物騒な事件も、ちょっと昔にありました。売れないときでも地道に(タレント以外の)仕事に精をだしていた頃の苦労が実を結んで、現在は他業種で大成功を収められた宮脇さん。アッパレな人生です!


売れなくても、売れても‥‥売れなくなって、そこからはい上がっていくのも...

芸能界って、やっぱり大変!

今記事での2冊の本を読み比べながら、あらためて、そう感じてしまいました。


‥なにか最近は「ビブリア」のごとく、当ブログで古本を紹介しまくっていますね(え?ビブリアはそんなんじゃない?)。また良い「タレント本」などありましたら、ご紹介します。


※飯塚さんとはツイッター上でもよくさせてもらっています。ナイスガイです(笑)

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2013年01月10日

【解放区】 if...

この前ちょろっと話題に出た木村拓哉さんのエッセイ『解放区』。この本の中に【if】ってタイトルがついた話があるんだけど(VOL.9)、久々に読み返してみて色々と考えてしまいました。書き出しはこうです。


もし、この道を選んでなかったら、どうなってただろう‥




キムタクさんは今の仕事、つまり!芸能人になっていなかったらアパレル関係か動物関係の就いていただろうって。なにかもう、この発想からして“イイ男臭”が漂ってくるのですけど(笑)、やっぱり誰しも一度は想像してみたこと、ありますよね。

自分の場合「どうなってただろう」というか、やってみたかった‥いや正確にいうと「チャレンジしてみたかった」のが、役者業。本に【演じる快楽】なんて話もあるように、木村さんも役者の楽しさや演じることの気持ち良さを、あらためて実感されたそうです。たとえばドラマ『あすなろ白書』にて...


メガネかけて、マジメな取手クンを演じながら、撮影が終わってから遊びに行くのが楽しくてしょうがなかった P38


これなんかとても羨ましく思えました。普段の木村さん‥は私は存じませんけど、ニュアンス的に、おそらく取手クンとは“真逆”なんでしょうね。役柄にギャップがあればあるほど「役者冥利」に尽きそうな感じがするし、作品を通して違った自分を創造できる“快感”も、よく伝わってきました。

それとリアルで就くのは難しい政治家やスポーツ選手になれたり、リアルではなりたくない、ぶっちゃけ犯罪者なんかになってしまえるのも、役者業の魅力のひとつとして挙げられますよね。


【if】では木村さんも、まあ何にしても「今からだってできるはず」っておっしゃってくれていて、たしかにそうなんですが、私の役者にかんしていえば、できるだけ若いうちにチャレンジしておきたかった。経験を積めば演技はそれなりに上達するかもしれないけど、やっぱり見た目の部分でキラキラしてるじゃないですか。10代の頃とかの方が(笑)


‥‥だから、本当なら未来を見据えていかなければ人間いけないんだろうけど【もし、時を戻せたら】なんて、アレコレ妄想を張りめぐらしていたら何だか愉快な気持ちになってきてしまいました。 なに?この一見ポジティブな、後向きな思考(笑)

ところで10年以上前に、堂本剛さん主演でそういったテイストの作品があったの、覚えてますか?『君といた未来のために 〜I'll be back〜』。実は最近になってこのドラマにハマりはじめているんです。


ある決まった月日になると時間が逆戻りして過去にタイムスリップしてしまう主人公‥‥。なんなのよ?この『世にも奇妙な物語』(ちなみに好物)チックな作風!第1話から“魅せられて”の、私はジュディオング状態(古いなぁ)

物語序盤を見た感じですと「ループもの」ぽいですね。同じ年月を繰り返さなければいけないので、それはそれで辛いのかもしれないけど、4年という比較的長い周期であることもあってか、3度目までは剛クンも新たな人生を満喫していそうに、お見受けします。

“世にも”の常連でもある佐野史郎さんは同ドラマでも相変わらず不気味な雰囲気を醸しだしていますね。大好きな役者さんです♪エンクミさんは‥‥お元気にされていますでしょうか(笑)

まったく先の展開が読めないのですが、これから徐々にループの謎が解き明かされていくのでしょう。久々にテレビドラマでドキドキさせられています。現実逃避してみたい人や(そう、私のように?)世にもみたいなストーリーを好む方にはオススメです。


君といた未来のために VOL.1

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2013年01月06日

竹内結子 『ニオイふぇちぃ』 で、初笑い?

少し遅くなってしまいましたが、皆さま新年あけましておめでとうございます。
2013年も変わらぬご愛顧の程、よろしくお願いいたします m(__)m

新年一発目ということで何を書こうか迷ったのですけど、それに相応しく(?)今回は明るめなネタでいってみようと思います。


オムライスがどうとか、最近よくモノマネされてしまって、映画『クローズド・ノート』の“例の”舞台あいさつにて、S尻エリカ嬢の横で苦笑いを浮かべていた(笑)女優の...

竹内結子さん!皆さんもご存知ですよね。

そのじゃっかん古風な、古き良き美貌もさることながら、筆者とは同郷ということもあって昔から注目はしていました。ただ、彼女に「文才」まで備わっていたことに気づいたのは、わりと最近になってからです。竹内さんの処女作でもある『ニオイふぇちぃ』、これがほんと〜に面白いのですね。





これは別に様々な“ニオイ”について触れられている書物ではなく、竹内さん自身の日常やお仕事のことなどについて綴っている本です。だから俗にいう「エッセイ」と呼ばれるもので、元は雑誌で連載されていたものです。

ネタ自体は本当に何でもないことなんだけど(ときに火星に行きたいとか、ぶっ飛んだものも 笑)、まず彼女の“切り口”が素敵なんですよね。口語体でテンポよく、リズミカルな文章‥‥ボケたり自分でツッこんだり(笑)、コミカルなタッチで描かれていて、まぁ普段の女優をされている姿からはあまり連想できないタケウチさんが、この中にいます。


“有名人本”でありがちな「写真でほとんど埋め尽くされている」なんてこともなくて、あくまで文章で魅せる‥‥彼女のスタイルは私も参考にさせてもらいましたし、実際かなり影響も受けています(笑)

そうそう!タメになるのか、そうでないのかよく分からない【はみだしふぇちぃ】というのがページ下部にあって、こちらも笑わせてくれます。初版が2004年なので、木村拓哉さんと競演した野島脚本ドラマ 『プライド』ついても、もちろん語っていますよ〜

キムタクさんといえば『プライド』の秘話も登場してくるフォトエッセイ・『解放区』シリーズも好きで愛読させてもらっていたのですが、あまり1記事の中で欲張ってもいけないので、これについてはまたの機会に!まずは目をとおせばきっと誰もがほほ笑んでしまう『ニオイふぇちい』... 読まれていない方はお手に取ってみてはいかがでしょうか?


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2012年10月21日

竹野内豊 【青春の足跡】感想‥とか?

コレコレ! (感涙)

吹上流一郎さんがお書きになった【竹野内豊 青春の足跡





この本は竹野内さんの幼少のころから、【ビーチボーイズ】くらいまでの時かな。役者として成功を収めるまでの軌跡を辿ったものです。発売当初に私は書店で見かけたのですが、その頃はお金がなくて(今も大してありませんが)購入を見合わせてしまったのですね。

あれから10年以上経ち、もはや本の存在自体忘れかけていたのですけど、先日古本屋で見かけまして。懐かしさと「竹野内熱」が再熱してきてしまい、購入にいたりました。古本屋巡りをしていても見かけることはなかったのですが、あらためてネットで調べてみたところ、けっこう高値がついてますね。ひょっとしてお宝ゲット?(笑) ‥もちろん転売するつもりはありませんけど。運がよかったです。


あと熱が上がってきた理由のひとつとして、竹野内豊さん!小学生のころから埼玉県の所沢市というところで過ごされていたんですよ。私自身も数年前から所沢近辺に越してきまして、大変馴染みがあるのです。だから知ってる地名とか学校名ですとかが本の中にたくさん登場してきて、嬉しくなってしまいました。航空公園!遊びに行ってたそうですよ?(笑)


takenouchi.yutaka2.jpg
お宝Photoも満載!


内容的にはご家族や同級生たちがかつてのタケカン(幼少時のあだ名)を振り返っていたり、雑誌などのインタビュー記事を再録させたものが大半です。興味深かったのは主にモデルをされていたころの、下積み時代!ひどい時にはタバコを買うお金もないくらい、苦労してたみたい‥‥。今や日本を代表する名優となった竹野内さんだって、そんな不遇の時代があったのです。

それと冒頭にあるタケカン君の魚好き!どうもこれがハンパじゃなかったようで「熱帯魚がお友達」なんて、小見出しのエピソードがあるくらい(笑)。どうりで【流れ星】で演じた水族館の飼育係が“自然”だったわけ!ドラマの中の竹野内さんとリンクしてしまい、とても微笑ましかったです。


【ビーチボーイズ】で人気に火がついた印象があったけど、竹野内さん自身が役者として「転換期」を迎えたのは【星の金貨】だったそう。私はこのドラマにかんしては見ていなかったので、いつか視聴してみようと思います。ファンの「反町隆史と竹野内豊のちがい」も、的をえていて、印象深い記述でした。

本的なことをいうと著者が「ナイスガイ」や「超人気者」といったベタ台詞をあまりにも連発するので(たしかにナイスガイで超人気者なんですが 笑)安っぽく聞こえてきてしまうのは、少々難点か。おまけとして、意外なところに野島伸司氏の名前が本の中に出てきています。気になった方はぜひ本書にて(笑)


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